【通関士】
TPP11が動き出す?その2



こんにちは!TAC通関士講座講師の星野敦です。

前回も書きましたが、ほんとうに寒い日が続いています。
東京では1月に続き、2月初めにも雪が降りました。
予報では、もうしばらく寒さが続くそうですので、
体調を崩さないようにご注意ください。

さて、前回、TPPが2016年に合意に至ったというところまで
触れました。
TPPについては、米国のオバマ大統領(当時)主導のもと、
話がどんどん進んでいき、このまま進んでいけば、
2018年(今年ですね!)ぐらいからスタートするとも
言われていました。

ところが、2016年11月に米国大統領選挙でトランプ大統領が誕生し、
2017年1月に米国はTPPから離脱する、と表明したのです。
その後、残された11か国は、「TPP11」として交渉を続け、
今年の1月23日に、署名式を3月8日に開くことで合意しました。

米国が抜けたことで、経済効果は4割減といわれていますが、
それでもTPP11の締結によってGDPが7.8兆円増え、
雇用も46万人増えるという効果が期待できます(2017年12月政府発表)。

さて、TPP11の締結によって、関税がかからなくなる品目ばかりになったら、
通関士の仕事が減るのでは?というご質問を頂くことがありますが、
それは逆です。
通関士の仕事は増えます。
関税がたとえ0円でも、申告書の作成自体は必要であり、
0円になることで貿易の件数が増え、申告の件数も増えるので、
通関士の仕事は増えていくのです。

さて、TPP11の合意の2日後(1/25)、米国のトランプ大統領が、
TPPへの復帰を検討する用意があると表明しました。
米国が復帰したら、貿易の拡大はさらに大きなものになっていき、
通関士の仕事もさらに増えていくでしょう。
一方で、米国が日本に強引に自動車や牛肉の輸入拡大を迫り、
厳しい交渉は避けられません。

今後、どうなっていくのか、皆さんもぜひTPP関連のニュースに
注目していただきたいと思います。