【通関士】
輸入してはならない貨物



こんにちは。 TAC 通関士講座 講師の井下 奈緒美です。

随分と春らしい日があったと思えば、また冷え込んだり、ですが、
春がやってくる兆しのようで嬉しいですね。

さて、今日は通関士試験の法令科目の基礎であり、要でもある
関税法の規定を取り上げてお話ししましょう。

関税法では「輸入してはならない貨物、輸出してはならない貨物」という
関税法第69条の2、69条の11 の学習をします。

今回は輸入してはならない貨物を取り上げます。
対象貨物のうち、麻薬や拳銃などはよくご存知だと思います。
しかし、知的財産権侵害物品の方が、本試験ではよく出題されます。

3月2日の財務省の報道発表では、知的財産権侵害物品の税関の輸入差止件数
(平成29年分)が3万件を超え、過去2番目の高い水準であったと、ありました。
仕出国別では中国が全体の9割を超え、知的財産権の種類別では意匠権の侵害、
品目ではイヤホンなどの電気製品が増加、との事でした。
(以上、財務省報道発表より引用)

「輸入してはならない貨物」は昔は、関税定率法上の「輸入禁制品」と呼ばれていた
ものですが、現在は関税法に輸出とともに規定があり、実務上も
試験上も、知的財産権侵害物品についての規定は、よく知っておく必要があります。
輸入差止申立てから、認定手続、権利の種別毎に所管の大臣に照会する制度、
担保提供など、ゆっくり時間をかけて読まなければ、場面、登場人物をつかむ事が
難しいテーマです。
既に学習経験のある方は、知識を場面毎に整理し、初学の方は、
まずは大まかな流れをつかんで、それから、個々の場面に登場する人物を、
きっちり覚えていきましょう。

では、また来週。