【通関士】
外為法の勉強について



こんにちは!TAC通関士講座講師の星野敦です。

今回は、関税定率法等の分野の最後に登場する、
外為法(がいためほう)の勉強について書きたいと思います。

外為法は、正式な名称は「外国為替及び外国貿易法」です。
通関士の勉強の中心となる関税法、関税定率法が
財務大臣の管轄であるのに対し、
外為法は経済産業大臣の管轄です。

本試験では、外為法は輸出分野(輸出貿易管理令)から1問、
輸入分野(輸入貿易管理令)から1問出題されるのが一般的です。

今日の貿易実務において、外為法は大変重要です。
たとえば、兵器や兵器に転用できる危険性が高いもの
(コンピューターや集積回路)を輸出する場合、
外為法の輸出許可が必要で、
輸出の際に手続をうっかり忘れると、厳しい罰則が待っています。

実務で重要なので、試験にも必ず出題されるのですが、
勉強してみると例外が多く、さらに「例外の例外」もあります。

例をあげると、ワシントン条約という、絶滅のおそれのある
動植物の取引を規制するための条約があるのですが、
この条約で絶滅危険度が高いリスト(付属書Ⅰ、Ⅱ)に
掲載されている動物または動物加工品を輸出する場合、

原則 … 経済産業大臣の輸出承認が必要
例外 … 出国する者が携帯品、別送品によって輸出する場合は輸出承認不要
例外の例外 … 携帯品、別送品でも、一時的に入国して出国する者が持ち出すときは
必要

といったように、結構面倒です。

この科目は、完璧を期そうとして取り組むと、
底なし沼に足を突っ込んで抜けなくなるようなおそれがあります。
それでいて、出題は関税法で2問程度。配点は60点のうち2~4点程度です。
深く勉強して得点してもその程度の配点なので、
コストパフォーマンスがあまりよくないのです。

そこで、おさえるのはテキストの内容と過去問題集の範囲に絞り、
それ以外の分野から出たらあきらめる、ぐらいの割り切りが必要です。
むしろ外為法を深く勉強する時間を関税法、関税定率法対策にあてて、
そちらで取れる分野からしっかり取れば、外為法を落としても大丈夫です。

ただ、語群選択問題で出題されたら配点は5点と大きく、
これをまるまる落とすと大きいです。
そこで、語群選択問題対策についてはしっかりやっておきましょう。