【通関士】
本試験の見直し



こんにちは。
TAC通関士講座 講師の井下奈緒美です。
本試験から約一月、経ちました。

もう本試験を振り返るのが嫌な方もいらっしゃるかも
しれませんが、後からゆっくり見直したら、正答を出せたなと
悔やまれる問題は、なかったでしょうか?

1つ例を挙げてみます。
通関実務の第5問は事前教示でしたので、当然、準備はされていたと
思います。
しかし、今までの過去問とは違うものも当然、選択肢には混じっています。

選択肢の2「輸出予定の貨物については、事前照会の対象とされていない。」
→ 学習した事前教示の対象は、何だったか、
関税率表の適用上の所属、関税評価、原産地、減免税 ですよね。
全て輸入の場面でしたね。
更に設問は「関税率表の適用上の所属」と書いてあります。

選択肢の5
「事前照会に係る貨物の内容及び回答の内容については、その内容が
行政機関の保有する情報の公開に関する法律に定める不開示情報に該当する
場合には、その回答書の交付又は送達のあった日の翌日から起算して180日を
経過した日後に公開することとされている。」
→ ちょっと細かいけれど、公開の話は聞いた事がある、180日も覚えている、
それだけで○にされた方は少ないと思いますが、数字などを丸暗記、という
やり方では、正答は出せませんよね。

まず、事前照会の内容等は一般公開が原則であるが、照会者から一定期間(180日
を超えない期間内)につき、公開しないことを求める申出があったもので、公開しない
要件に合致したものは、申出の期間を過ぎてから公開することになっています。

よって180日という固定の期間ではありません。
更に、不開示情報については、該当部分を伏せて公開するのですから、
不開示情報に該当する場合に、(略)180日経過後に公開する、という文はおかしいですね。

TACの教材では、改正点レジュメに事前教示の通達を載せていますが、
前述の不開示情報の記載まで目を通していた受講生は、少ないかと思います。

しかし、問題文を読めば、考えて✖️と判断できる選択肢ですから、
ここで2点の失点はもったいない問題だと思います。

今後更に、その場で判断して答を出す問題は増えるでしょう。
(特に通関実務の分野)
暗記に頼らず、(もちろん、それも大切ですが)自分で考えて解くという練習も
必要になってきます。
講義でその練習をするのは、なかなか難しいのですが、なるべく法令科目についても
一方通行のインプット一辺倒ではなく、皆さんが自分で考えて覚えてもらえるような
講義を目指したいと思います。

2019年目標の講座で、意欲ある皆さんと一緒に学習できる事を、楽しみにしています。