【通関士】
課税価格の原則的決定方法 〜実際の出題から〜



こんにちは。TAC通関士講座 講師の井下 奈緒美です。
前回のブログで「課税価格の決定」の学習は
本試験の合否を分けるというお話をしました。

今週は実際の本試験問題(過去問)から紹介します。
受講生の方からよく質問のある論点についてです。
少し表現が違うだけで同じ内容の出題です。

1. 輸入貨物の生産に関連して買手により無償で売手に提供された金型の生産のために、我が国において開発された設計が必要とされた場合において、当該金型の取得価格又は生産費に当該設計の費用が含まれているときは、当該設計の費用の額は現実支払価格に加算されない。

2. 買手が輸入貨物の生産のために使用された金型を無償で提供した場合には、当該金型を生産するために使用された役務の費用を当該買手が負担していたとしても、当該役務が本邦で開発されたものであるときは、当該役務の費用の額は当該輸入貨物の課税価格に算入されない。



  両方、その年の通関実務の科目で知識問題として出題されているので、前回お話した、

  応用としての出題の45点満点中16点よりも出題数は多い事になります。



両問とも答は×。

輸入貨物自体の生産に関する役務(技術、設計、考案、意匠など)を買手が売手に提供した場合であれば、当該役務が本邦開発の場合、この費用は課税価格には加算されません。しかし、設問は輸入貨物に必要な加算要素である物品(金型)の生産の為の役務です。金型は加算要素ですから、その生産に必要な役務については、本邦開発か否かは問わず、当然加算されます。



出題年度は少し間が空いていますが、過去から何回も同じ論点について問われています。

今年も答練等で同じ論点が出題されるかもしれませんが、何回も聞かれている論点については必ず、身につけておきましょう。知識問題で失点するのはもったいないですから。



では、また来週。