【通関士】
課税価格の原則的決定方法 〜実際の出題から〜その2



こんにちは。 TAC 通関士講座 講師の井下 奈緒美です。
初夏というよりも、もう真夏の感じですね。
学習は進んでいますか?

今年の本試験の予定は例年より早く、税関ホームページに
公示されましたね。(試験会場は決定分のみ)
受験日に向かって、着実に知識を固めていきましょう。

今週も先週に引き続き、関税評価の問題で頻出の論点を
振り返ります。
受験経験者は、復習・確認の為、初学の方はまだそこまでインプット
できていない方もあるでしょうが、いずれは定着させないと
いけない知識です。頑張って下さい!

問 ① 輸入貨物の生産のために使用された金型を買手が自己と特殊関係にある
    当該金型の生産者から直接に取得した場合には、その取得価格が特殊関係
    により影響を受けているか否かにかかわらず、当該金型の費用は、その生産
    に要した費用により計算する。

問 ② 輸入貨物の生産過程で消費された燃料について、買手が自己と特殊関係にない者
    から取取した場合には、その燃料を取得するために通常要する費用は課税価格
    に算入される。

問 ③ 買手が、本邦以外で開発された技術を、自己と特殊関係にない者から取得し、
    売手に無償で提供した場合には、当該技術の開発に要した費用は課税価格に算入され
    る。




答 ① ◯ 輸入貨物の生産のために使用された金型を買手が自己と特殊関係にある当該金
      型の 生産者から直接に取得した場合には、その取得価格が特殊関係により影響を
      受けているか否かにかかわらず、当該金型の費用は、その生産に要した費用(製造
      原価) により計算する(関税定率法4条1項3号ロ、同法施行令1条の5第2項1号、同
      法基本通達 4─12(2))。

  ② ◯ 輸入貨物の生産過程で消費された燃料について、買手が自己と特殊関係にない
      者から取得した場合には、その燃料を取得するために通常要する費用は課税価格
      に 算入される(定率法4条1項3号ハ、同法施行令1条の5第2項2号、同法基本通達
      4─12(3))。

  ③ × 買手が、輸入貨物の生産のために必要な技術、設計、考案、工芸及び意匠の役
      務であって、本邦以外で開発されたものを、取得して無償で又は値引きをして、
      直接 又は間接に提供した場合には、「当該役務の提供を受けるために通常要した
      費用(「その技術の開発に要した費用」ではない。)」及び「買手が負担した提供
      に要した運賃保険料その他の費用」を加算要素として現実支払価格に加算して、課
      税価格を決定しなければならない(定率法4条1項3号ニ、同法施行令1条の5第4項
      2号、3項、 同法基本通達 4─12(4))。