【通関士】
基礎力・応用力



こんにちは。
TAC通関士講座講師の井下奈緒美です。

あっという間に11月も残り少なくなりました。
今週金曜には通関士試験の合格発表ですね。
私も例年通り、官報の予約をしています。
「号外」に載りますから、合格された方は記念に買われると
いいと思いますよ。

さて、通関士試験では「通関実務」の科目の中に、申告書作成があります。
実行関税率表(通称「タリフ」)から、インボイスに掲載の品物の
統計品目番号を見つけるという作業があります。
(輸出の場合は、正確には「輸出統計品目表」)
インボイスに記載のままの品名、或いは注記の説明で理解できれば
易しいのですが、それだけでは得点できない年もあります。
ある程度の一般知識があり、言葉の意味を知っていなければ、
正答できない問題の時もあります。
とは言うものの、「一般知識」とか、「常識」と言うと語弊があるでしょうし、
この試験を受けるにあたって、持っていないと合格しにくいであろう知識の範囲の
線引きも難しいです。英語力に関してもそうです。
通関士試験を受験するから、といって英語の勉強をする必要はありませんが、
少なくともよく出題される単語や言い回しは、覚えておく必要があるし、
知らない英語のスペルを、より早くタリフから見つけるというスピードも
必要になるでしょう。
問題文が長い場合はなるべく早く読み取り、問題の意図や趣旨を正しく理解するという
受験の為の基礎力も要ります。

やはり、そういう力は試験の為だけに発揮するのは難しく、普段から書物を
(ネットでも)読み、語彙力を高めるという訓練も要るように感じます。

今年の試験の輸出申告書では、甘薯(さつま芋)の調製品が出題されました。
この品物を「野菜」の項ではなく、「植物の食用の部分」という項に
分類するというのは、難しく、たまたま実務でそういう品物に
携わっている方でなければ、
与えられた資料のみではわからないと思います。

もともと、さつま芋は馬鈴薯(じゃがいも)と違って、食用としているのは
「根の部分」であるという事も、私自身も後から知りました。
関税率表解釈には明記してありますが、初めからその解釈を知っていて解答された
方は少ないだろうと思います。

今年の改正点で焼きのり等が200899号に変更されたので、当該統計品目番号
に該当する他の物を出題したのかな、と思うのですが(単に個人の推測です)、
詰めが甘かった、、と反省し、更に色々な商品知識を身につけて、
受講生に還元できるように精進しなければ、と思った次第です。。

申告書は部分点が貰えるので、ここで外しても他でカバーできれば、
合格基準は満たせますが、他にも難しい問題はありましたね。。


そして、2020年目標がスタートしました!
私自身も再度リセットして、新たに一緒に頑張っていきます。

この時期開講するカリキュラムは、早めにスタートして、
後から余裕ができるように組んであります。
1番大切な貨物分類も入学時から、ミニテストで練習しますよ。
一緒に始めませんか?

では、私の次回のブログは年明けに!