【通関士】
輸入してはならない貨物と他法令の
証明・確認



こんにちは。
TAC通関士講座講師の井下奈緒美です。
先週に引続き、落ち着かない状況ですが、
家庭や自習室で、受験勉強ができる環境の方は、
淡々と本試験への準備を続けていきましょう。

今日は、令和元年(平成31年1月から令和元年12月まで)に全国の税関が
空港や港湾等において、不正薬物の密輸入その他の関税法違反事件を取り締まっ
た実績の報道が先日ありましたので、その中から。

関税法の学習に入られた受験生のみなさんは、「輸出入してはならない貨物」
という項目をご存知ですね。(講義ではまだそこまで進んでいないと思いますが、
いずれ、学習されます。)
この規定は通関士試験では必ず出題されるので、しっかり読み込んでいただきたい
のですが、輸入してはならない貨物の条文、関税法第69条の11第1項に掲げられている
貨物を問われた時に、「絶滅のおそれのある野生動植物の種の国際取引に関する条約」
(通称「ワシントン条約」)に規定する貨物を選ぶ方が少なくありません。
しかし、先述の関税法第69条の11第1項には、ワシントン条約に規定する貨物は書いて
ありません。
  
報道内容に戻りますと、
様々な社会悪物品の他に、ワシントン条約該当事犯としてサル、カワウソ等の
密輸入事犯が載っています。
これらは「輸入してはならない貨物」という条文には載っていないけれど、
関税法第70条に「他法令の証明・確認」という規定があり、輸入申告の際に
証明・確認ができない貨物は輸入が許可されないこととなっています。
他法令のうち、外為法や輸出貿易管理令、輸入貿易管理令は、通関士試験の
出題対象法令ですので、いずれ学習されることになります。
 
関税法等の法令学習には、条文毎に理解して、それらを関連付けるという練習も
必要です。
何条が根拠である、という番号そのものを暗記する必要はありませんが、
条文(場面)同士の関係を理解されている方は、法令科目は高得点の事が
多いですね。
単純にその場その場で暗記していくというやり方は、今後学習が深まっていく
と、追いつかなくなって来ます。
学習経験者は再度、習得知識の整理を、初学者は常に前に戻って復習を続ける
習慣をつけて下さいね。

では、また来週。