【通関士】
本試験の見直し②



こんにちは。
TAC通関士講座講師の井下奈緒美です。

TACでは2021年合格目標の講座が順次、開講しています。
2020年はコロナの影響で、休講を余儀なくされたり、
今までとは違う様式での生活に慣れないといけなくなったり、
大変でした。
これからも避けられないとは思いますが、
油断せず、十分に予防しながら、一緒に学習を続けていきましょう。

先週にひき続き、今年の本試験を振り返ってみます。
今日は関税法等の問題から。
2020年本試験問題
「関税法等」
第9問
選択肢2 外国貨物である難破貨物は、保税運送の承認を受けることなく、
     その所在する場所から開港、税関空港、保税地域又は税関官署に
     外国貨物のまま運送することができることとされており…(以下略)

     → 〇
     ちょっと迷った方もあったかもしれません。

難破貨物の運送については
原則として税関長の承認が必要です。(関税法64条第1項)
しかし、その貨物が置いてある場所に税関が設置されていない場合には
税関職員の承認が必要です。
また、緊急な必要がある場合において、税関職員がいないときは
警察官にあらかじめその旨を届け出なければなりません。

 この条文を覚えていて「原則は承認がいるはず」と考えた方は

 ×にされたかもしれないですね。

一方、保税運送の承認については、関税法第63条に規定があります。
保税運送についての学習をした後に、難破貨物や内国貨物の
運送について学習をされたはずです。

難破貨物については保税運送とは別の規定だったと覚えていたら、
迷うことがなかったかもしれません。

質問に来られる方で、どの法令のどの場面で学習したのか、
どの順番だったか(どの並びか)という事がはっきりわかっている方は、
よく理解されているんだなあと感心します。

今回の試験で関税法等で合格基準に満たなかった方は、条文を覚える時に
全体像(体系)にも気をつけてみて下さい。