【通関士】
通関業者の仕事にはいろいろあります



こんにちは!TAC通関士講座講師の星野敦です。

6月下旬になり、梅雨の時期が続いています。
また、少しずつ気温が上がってきた気がします。
引き続き、体調に気をつけて、がんばっていきましょう!

さて、通関士の仕事については、これまでもブログに書いてきましたが、
実際に通関業者に入社すると、どのような仕事をすることになるのでしょうか?

通関業者の実際の業務は、通関業務以外に
・経理
・人事
・配送手配 ・倉庫における入出庫管理
など、さまざまな部署がありますが、
ここでは私がいた通関業務に関係する業務に絞ってふれたいと思います。

なお、以下に書くのは私が在籍していた会社の例で、
会社によっては違いがあることを先にふれておきます。

通関に関係がある仕事を、立場が税関に近い順にあげると、

1・通関士
2・通関業務の従業者
3・営業マンから通関依頼を受ける人
4・営業マン

となります。

4の人がお客さんから通関依頼を受けると、
3の人に依頼をします。
3の人(私の会社ではカスタマーサービスと呼んでいました)は
それが依頼を受けられる仕事なのか、
受けるなら依頼通りの日程で大丈夫なのか、
他法令(外為法、食品衛生法、植物防疫法等)の手続が必要なのかなどを
判断します(判断に迷ったら2か1の人に訊く)。

受ける場合は必要書類を揃えて2の人に渡し、
2の人が申告書を作成。
最後に1の人が申告書を審査し、税関に提出します。

さてここで、1から4の中でどの人が一番大変でしょうか?
いろいろな考え方があると思いますが、
3の人が一番大変かもしれません。

4の人(通関士)は立場が税関に近く、依頼者がどう依頼してきても
法律をきちんと守って業務を行うことを第一に考えます。

一方、1の人(営業マン)は依頼者から直接依頼を受けており、
依頼者のことを第一に考えます。

営業マンが「お客さんの希望なので、
この貨物を今日通関してほしい」と伝えても、
通関士が「いや、これは食品だから食品衛生法で
厚生労働省の許可をもらわないと輸入申告できない。
そうすると、申告まで2,3日かかる。今日は無理」
なんてケースはけっこうあります。

こういうとき、板挟みになるのは3の人です
(2の人は通関士のすぐそばにいるので、1とほぼ一体です)。

このとき、3の人に通関の知識があれば、
営業マンからの依頼に「それはムリです」
とすぐ言えますが、知識がないとそのまま2や1の人に
「今日通関してください」と伝えてしまい、
「無理でしょ!」と言われてしまうことになります。

こういう場面を経験することによって、通関知識の必要性を強く感じ、
通関士の取得を目指す方も多いです。

また、2の人も、自分が申告書を作成しても
通関士の審査を経ないと申告できず、
通関士に審査を依頼しないといけない不便さがあるので、
「自分が通関士になろう!」として
目指す方が多いですね。

私も入社時は2の立場で、発言力を高めたい!と思い
通関士を目指しました。

通関業者では、上記のような動機で通関士を目指す方は実際に多いです。
そのような方は、ぜひ初志貫徹で、今年の合格を目指しましょう!