【通関士】
輸入品の値上げの原因は?



こんにちは!TAC通関士講座講師の星野敦です。

10月も下旬になり、だいぶ気温が下がってきましたね。
こういうときに体調を崩しやすいので、
気をつけてくださいね。

さて、最近、さまざまな輸入品の休止や値上げが続いています。

9月初め、大手ワインメーカーのメルシャンが、輸入ワインの販売を
当面休止すると発表しました。
同社の発表文を見ると、
「世界的な国際海上輸送コンテナーの需給の逼迫」
という文言がありました。

同社は米国からワインを輸入していますが、米国ではコロナの影響で
ロサンゼルス港などで作業をする人が不足しているとのこと。
一人でもコロナの感染者が出ると、港湾施設が閉鎖され、
貨物の荷卸しができず、船が沖で待機している状況。

そうした中、中国では消費が復活しており、海上貨物の輸出入が増えています。
しかし、輸送する船が不足し、さらにコンテナーも不足しているのです。

そうした中、船会社が貨物量の増加で強気になって
海上運賃を値上げしたため、外国から輸入するとしてもコストが相当かかってしまいます。

さらに、パスタ、コーヒー、マーガリン、食用油も10月から値上げされています。
こちらも、原材料費の高騰もありますが、海上輸送の逼迫、
海上運賃の高騰もあるようです。
船関係の人に聞きましたが、一度上がった運賃は元に戻らない
(輸入品の価格は再び安くならない)
可能性が高いかも、ということでした・・・。

それ以外の理由ですと、牛肉は、中国での火鍋ブームにより
米国から中国に大量に輸出され、
輸入牛肉の国際価格が上がっています。

このように、さまざまな理由で輸入品の価格が上昇しています。
これらは、私たちの生活を直撃します。
早く、元通りになってほしいですね。

外国からの輸入品は、通関士が輸入通関手続を終えないと国内に
流通させることはできません。
スーパーでこれらの食品を見かけたら、
通関士ががんばって通関しているから店頭に並んでいるんだな、
と思っていただけたらうれしいです。