【通関士】
知的財産権侵害物品



こんにちは。 TAC 通関士講座 講師の井下 奈緒美です。

ここ数日は暖かい日が続いており、
春がやってくる兆しのようで嬉しいですね。

さて、今日は前回もお話しした関税法の中から具体的な
テーマに絞ってお話ししましょう。

関税法では「輸入してはならない貨物、輸出してはならない貨物」という
学習をします。

今回は輸入してはならない貨物を取り上げます。
対象貨物のうち、麻薬や拳銃などはよくご存知だと思います。
しかし、知的財産権侵害物品の方が、本試験ではよく出題されます。

3月4日の財務省の報道発表では、
知的財産権侵害物品の税関の輸入差止件数
(令和3年分)が2万8千件を超え、前年と比べて6.7%減少したものの、
高水準で推移しているとありました。
仕出国別では中国が全体の77.4%を超え、知的財産権の種類別では
偽ブランド品などの商標権侵害物品が27,424件(構成比96.0%)
との事でした。
(以上、財務省報道発表より引用)

「輸入してはならない貨物」は昔は、関税定率法上の「輸入禁制品」と 呼ばれていたものですが、
現在は関税法に輸出とともに規定があり、
知的財産権侵害物品についての規定は、本試験に出題されますし、
実務上も知識が必要な方があると思います。

輸入差止申立てから、認定手続、権利の種別毎に所管の大臣に照会する制度、
担保提供など、ゆっくり時間をかけて読まなければ、場面、
登場人物をつかむ事が難しいテーマです。
既に学習経験のある方は、知識を場面毎に整理し、初学の方は、
まずは大まかな流れをつかんで、
それから、個々の場面に登場する人物を、きっちり覚えていきましょう。

季節の変わり目ですので、体調管理を怠りなく!