【通関士】
通関士と貿易実務検定、
目指してみませんか?



こんにちは!TAC通関士講座講師の星野敦です。

4月に入り、新しい年度に突入しました。
桜も満開で、ずいぶん気温も暖かくなってきましたね。

4月は、新しいことを始めたくなる時期です。
今まで通関士や貿易実務検定の勉強を始めようと思ってたけど、
きっかけがなくてできなかった方、
今年は始めてみませんか?

ここで、この2つの資格の違いについてみておきましょう。

貿易実務検定は、貿易実務検定協会が行う民間の資格で、
貿易の知識を持っているかどうかを問う試験です。
出題範囲は、契約、運送、保険、通関等、貿易全般で、
通関士試験で問われる通関分野も出題されます。

一方、通関士試験は、国家資格であり、貿易の中でも
最も手続が複雑な通関手続についての知識が問われます。

イメージ的には、貿易実務検定は「広く浅く」、
通関士試験は「狭く深く」出題される試験といえます。

では、どちらを取得したほうがよいのでしょうか?
これは、どのような業界で活かすのかによって異なります。

通関業界に行きたい、という方は、絶対通関士を取得した方が有利です。
通関業界では通関士はとても重要視されている資格なのです。

一方、貿易会社(メーカー、商社等)で貿易の仕事をしたい、
という方は貿易実務検定を取っておくと有利です。
B級の方が、就転職ではアピールできますが、
C級でも、何の資格も持っていない人よりは絶対有利です。

補足ですが、貿易業務を行う場合でも、
通関士を取得しておくと、さらに有利です。

というのも、通関手続は非常に複雑で専門性が高いので、
通常、貿易会社は通関業者に「丸投げ」することが多いのですが、
通関業者が申告書を作成する際、間違うこともあるのですね。
通関士も人間ですから、カゼで熱があるときもあるし、
二日酔いで集中力がないときもあります。

もし仮に、通関業者が間違った輸入申告書を作成し、
関税額を多く申告してしまった、としましょう。
通関手続を依頼した側に専門知識がないと、間違いに気づかない可能性が
高くなり、払わなくてもいい関税を払うこともありえます。
しかし、もし通関士を取得していたら、専門知識があるから間違いに気づき、
通関業者に指摘すれば、よけいな関税を払わなくてよくなるかもしれません。

あと、通関業者側も、依頼者側の担当者が通関士を持っていると、
あとで間違いを指摘されたくないから、きちんとした申告書を作成しようと思うものです。

ということで、貿易会社を目指す方も、通関士を目指してみるのは有効です。
採用する側も、通関士を持っていると、
「貿易の中で一番面倒な通関の知識を持っているんだな」と
評価してくれますよ。